こんにちは
この記事では、合同会社のつくり方を解説します
自分でやってみたいけど、具体的にどうすればいいか分からない
お金をあまりかけず、とりあえずつくってみたい
という方に向けて、簡潔にまとめてみました
社長一人のみの会社(一人会社)をつくることを想定しています
会社をつくるときは、法務局に書類を出します
実際に法務局に出した書類のデータを(一部加工して)のせています
同じようなところで悩む方の参考になればと思います
この記事を読んで行動すれば、とりあえず社長(代表社員)になれます!
ただし、会社をつくると税金納付などに年10万円ほどはランニングコストがかかります
くれぐれもご注意ください
合同会社は、次のステップでつくります
1会社名をきめる
2資本金を用意する
3会社の印鑑をつくる
4設立登記申請書類をつくる
5法務局に申請書類を出す
順番にみていきます
1会社名について
合同会社◯◯とします
◯◯には、あなたが希望する会社名を入れます(細かいルールがありますが、省略)
2資本金について
資本金は、事業をするための元手です
1円以上を資本金とします
少なくとも数十万円を資本金とする人が多いようです
仕入れがあるなど初期費用がかかるのであれば
ある程度の金額を資本金とします
私は15万円を資本金としました
かなり少ない方だと思います
これでも銀行口座や証券口座を開設できました
今のところ特に問題を感じていません
2会社の印鑑について
はんこ屋さんでつくってもらいます
私は近所のはんこ屋さんでつくってもらいました
料金は1万8000円でした
ネットで調べれば、数千円程度でつくってくれるところもあると思います
3登記申請書類について
次の6つの書類データをダウンロードしてください(ワードファイルです)
ダウンロードしたら、それぞれ必要事項を記入します
記入が終わったら、印刷して押印します
記入するところは、黄色のマーカーで印をつけています
書類は、田中一郎さんが合同会社をつくるという設定にしています
細かな設定はつぎのとおりです
一郎さんの住所:長崎市◯町1番1号
一郎さんの電話番号:090-1111-1111
設立する会社:合同会社田中
会社の所在地:長崎市◯町1番1号
資本金の額:15万円
会社の事業目的:不動産の取得,保有及び処分,不動産の賃貸,転貸及び管理
書類の作成にあたっての注意点は次のとおりです
全体について
住所を書くときに
県庁所在地がある市(長崎市など)は、県名を省略します
たとえば、住所が「長崎県長崎市◯町1番1号」なら
「長崎市◯町1番1号」と書きます
1定款について
最後の「㊞」は、認印でOKです
全ページを印刷してホッチキス留めして、認印で契印します
定款に収入印紙4万円分を貼り付けます(とりあえず、1ページ目の「定款」の右上あたりに貼っておけばOKです)
収入印紙は、郵便局で買えます。法務局でも買えます
なお、私は紙の定款ではなく、電子定款を作成しました
電子定款にすると4万円分の収入印紙が不要になるためです
ただ、作成がかなり手間でした。4万円かかりますが、紙の方が楽でいいのではないかと思います
最近は「QRコード(二次元バーコード)付き書面申請」という方法もあるようです
ご参考までに
2決定書について
氏名の横の「㊞」は、認印でOKです
この認印で、捨印を押しておきます
押印するのは、どこでもOKです(とりあえず「以上」の下あたりに押印しておけばOKです)
3就任承諾書について
2と同じく、氏名の横の「㊞」は、認印でOKです
2と同じく、捨印を押しておきます
4証明書について
氏名の横の「㊞」は
はんこ屋さんでつくってもらった会社の印鑑で押印します
この印鑑で捨印も押しておきます
資本金の払込みがあったことを裏付けるため、通帳の写しを添付します
田中一郎名義の個人の通帳に、資本金15万円を入金して
1ページ目と2ページ目、15万円の入金が記帳されているページをコピーします(計3枚)
証明書と通帳のコピーをホッチキス留めして(計4枚)、契印します
5資本金の額の計上に関する証明書について
氏名の横の「㊞」は
会社の印鑑で押印します
この印鑑で捨印も押しておきます
6合同会社設立登記申請書について
「商号」には、カタカナでふりがなをふります
「課税標準金額」には、資本金の額をかきます
「登録免許税」には、資本金の額に1000分の7をかけた額をかきます。
ただし、「資本金の額に1000分の7をかけた額」が6万円に満たないときは、 6万円になります
100円未満の端数があるとき、その端数の金額は切り捨てます
合同会社設立登記申請書の2ページ目(収入印紙貼付台紙)に
登録免許税相当額(田中一郎さんの場合は6万円)の収入印紙を貼り付けます
消印はしません
氏名の横の「㊞」は
会社の印鑑で押印します
全ページをホッチキス留めして、契印をします
契印につかう印鑑も、会社の印鑑です
合同会社設立登記申請書の3ページ目(別紙)に押印します
こちらも、会社の印鑑で押印します
押印するのは、どこでもOKです(とりあえず、右下のあたりに押印しておけばOKです)
ややこしいですが、一つひとつはそれほど難しくありません
がんばって書類をつくりましょう!
4法務局への書類提出について
法務局へ行き、上記3でつくった書類を提出します。
提出先は、設立する合同会社の本店所在地を管轄する法務局(長崎の場合は、長崎地方法務局)です
地域によっては、支局や出張所が提出先となる場合があります。ご注意ください
書類をどの部署にだせばいいかは、法務局の窓口でお尋ねください
なお、書類を提出するときに、会社の印鑑登録も行います。
法務局で「印鑑(改印)届書」に記入押印して、提出します
「印鑑(改印)届書」は、法務局においてあります
会社の印鑑を忘れずに持って行きましょう
「印鑑(改印)届書」には、あなたの実印(田中一郎さんの場合は田中さんの実印)を押印する欄があります
あなたの実印も忘れずに持参してください
発行から3か月以内のあなたの印鑑証明書が必要です。事前に取得しておきましょう
マイナンバーカードを持っていて事前の登録が済んでいれば、コンビニでも取得できます
おわりに
合同会社をつくる方法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか
個人事業主であれば節税メリットがありますし、ぜひチャレンジしてみてください!
合同会社を設立すると、日々の記帳や決算書の作成などいろいろとやることが出てきます
このあたりについても機会があれば書いていこうと思います
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